Q&A 〜よくある質問〜
INFO - 2021年06月24日
Q.コンバートEVって、どのくらい費用がかかるものですか?
A. 仕様によって大幅に異なりますが、おおよそのスタート価格は500万円~になります。車両がコンパクトだから安くできるという訳ではなく、ワンオフパーツの設計と製作が多くなればなるほど、小さな車体でもコストは大きくかかってきます。コンバートEVは次世代のカスタムカーです。カスタムカーといっても、これまでのエンジン車のチューニングカーとは違い、ボディ骨格以外の大部分に手を入れます。そのため、ボディを細かく剥がしていくと、旧い車体であればあるほど、これまで発見されなかったサビ、腐食、歪み、機関の不具合などが発見されることが多々あります。そのようなレストアを含めていくとなると、コンバートEVを行う前段階のレストア作業に数百万円かかることは珍しくありません。仮にコンバート前のレストア作業に500万かかったとして、トータル1000万円以上となってきます。機関面だけでなく、バッテリーを搭載した車体の重量増に伴うバキュームシステムによるブレーキ対策をはじめ、お客様の要望によるパワステ、エアコンの新設。さらに車検対応のための安全設計、搭載電池の安全認証取得など、改造からナンバーを取得するまでには、たくさんの知見とノウハウを要します。
(法人様等の試作開発、実証実験、テスト車両、デモカー、特殊車両の案件依頼についてはご相談ください)
Q.発注から完成までどのくらいかかりますか?
A. 集中的に作業を実施できれば、2-3カ月程度です。しかし、実際は複数の車両製作を同時に進行させています。また、作業途中にボディの腐食発見やオリジナルの機関の不具合による、修復作業が入ってしまうことが多々あります。そのようなことから入庫を再調整をしていただくこともございますが、実着手から最短3-6カ月程度となります。多数入庫の場合は12カ月、それ以上かかる見込みの場合はオーダーストップをいたします。
(法人様等の試作開発、実証実験、テスト車両、デモカー、特殊車両の案件依頼についてはご相談ください)
Q.EVのパーツは100万円で揃うと聞いたのですが本当ですか?
A. ある意味、本当です。ただ、その100万円のパーツをキチンと安全基準をクリアして日本国内で走れるようにアッセンブリーできるのには、それ以上のコストとノウハウが求められます。我々が使用するすべてのパーツは自社でテストを行い、確認できたもののみを使用しています。例として、充電器ひとつあげてもこれまで100種以上のメーカーのものを輸入し、テストしてきており多くの故障や不具合も経験してきております。OZモーターズはコンバートEVを生業としており、事前テストをせずに部品を使用することは我々の理念にはありません。もちろん、個人が自己の責任において部品選定をして製作する、いわゆる”D.I.Y”であれば、大多数の設計やワンオフのコストは下がるでしょう。故障しても自分で直せば良いわけです。(D.I.Yで挑戦される方であれば、必要な情報等提供させていただくコンサルティング契約を承ることもできます)所謂、プライベーターのD.I.Yの世界は自己完結・自己責任が醍醐味ですが、我々のように事業となれば、信頼性のある部品の選定は第一条件です。万が一の代用品の在庫や供給、テクニカルマニュアルやユーザーマニュアルの製作、アフターサポート、ナンバー取得による社会的責任など、部品コストだけでは完結することはできません。自分でD.I.Yで家を建てれば材料品は100万円、工務店さんに設計から建築まで行ってもらえば1000万円。この違いをご参考ください。
Q.Webで150万円のキットを見つけました、キット持込での相談はできますか?
A. キットの持ち込みについて個人の場合は、まずはご相談として承ることはできます。(企業の場合は研究開発案件や調査案件として受注可能です)但し、メーカーの完全なボルトオンキットであり、メーカーに完全なインストールマニュアルの用意とサポート体制があることが前提となります。「組み立ての代行」での承りとなります。実際にはメーカーそのものの信頼性も不明なため、完全な動作をお約束するのが難しいのが実情です。また、「150万円」の根拠を当社で改めて調べてみると、モーターのみであったりすることも多いです。以下が例ですが、依頼者が「150万円」と言っていたのは、モーターとベースフレームの部分のみであり、キット部分の全体で、約600万円でした。また、完全なボルトオンではなく、インストールマニュアルもなく、一部の取付部品の設計製作も必要であることから試算をしてみると、製作、国内の電池認証、ナンバー取得まで、全部で1150万円となりました。
メーカーは量産をして、やっと300-400万円にコストダウンできておりますから、オーダーメイドで人工(技術者の人件費)を冷静に考えていただければ、基本的にメーカー量産車の金額以下での製作は基本的に成り立つことができません。
クラッシックミニのキットの例
Q.新車のEVは300万円台で買えますが、なぜコンバートEVのほうが高額に?
A. コンバートEVは、大手メーカーが販売する「量産車」とは全く異なるものになります。量産車は台数によって、1つあたりのコストを下げます。コストを下げる、いわば普及のための手法になります。コンバートEVは1台だけのために、設計、部品製作を行う、完全オーダーメイド品になります。車も量産規模やそのコンセプトによって、100万円以下から数千万以上のものもあるように、超少量生産というより、完全な1台を製作する完全なオーダーメイドに位置するのが、現在のコンバートEVになります。つまり、EVにコストを求めるのであれば、量産車がベストです。旧い車両のデザイン継承やベース個体をコンバートEVに改造したった一台のクルマとしての価値を見出すことができてのコンバートEVとなります。我々の使命は、オーナー様が見出した付加価値を将来的にさらに高めるために「Converted by OZ Motors」オズモーターズが製作したことによる付加価値が認められるよう、信頼と継続的なサービスを提供していきます。
Q.コンバートEVの航続距離はどのくらいですか?
A. 電池の搭載量、可能な搭載スペースで決まります。まずは初めに、量産車での「実際の1充電あたりの航続距離」を知っていただく必要があります。カタログ数値や宣伝文句を鵜呑みにしないほうがよいでしょう。ガソリン車の燃費表記と同じく、現実的な使用方法において、ほぼ達成不能な数値です。実際の航続距離の知り方は、自動車の場合「5㎞/kWh」で見ると良いです。これを我々は『あんしん航続距離』と呼んでいます。以下、実際の航続距離の参考としてください。(量産車、コンバートEVも目安は同じ)
12kWhの場合 5km×24kWh=あんしん航続距離は60km
24kWhの場合 5km×24kWh=あんしん航続距離は120km
30kWhの場合 5km×30kWh=あんしん航続距離は150km
40kWhの場合 5km×40kWh=あんしん航続距離は200km
50kWhの場合 5km×50kWh=あんしん航続距離は250km
62kWhの場合 5km×62kWh=あんしん航続距離は310km
75kWhの場合 5km×75kWh=あんしん航続距離は375km
コンバートEVの場合、改造のため搭載スペースは限られます。車種にもよりますが、50kWh程度が限界値となります。コンバートEVを検討する前に、まずは量産EVなどをレンタル等で実際の航続距離や特性などを必ず体験、確認されてからご相談ください。
Q.コンバートEVのメリットって何ですか?
A. 世界に1台のオーダーメイド車両として、末永く愛用いただけます。末永く愛用できる最大のメリットとは、将来の時流にあわせてアップデートができます。特に旧い車両でメリットを発揮します。旧い車両の悩みは、部品供給停止、短期継続的なメンテンス、慢性的不具合、騒音、ガスの臭い、車検改善対策、自動車税割増、重量税割増、さらには世間の環境対応車両の多さから乗りにくい、などがあります。上記については全て解決できます。コンバートEVの税金は「エコカー」として適用されます。
旧い車両の場合、例えば50年前のエンジン、技術も50年前であり、それを直しながら使うということになります。当時のテクノロジーから大きな進化や改善はできないため、かつ地球温暖化で気温が上がっていることも相まって、良く耳にするのは、「オーバーヒートする」「エンジンが突然かからない」「よくエンストする」「それなりの専門知識や応急修理技術が必要」結果、「普段乗りできない」。エンジン車の場合、エンジンそのものが高温と摩擦による消耗体であるのに対し、EVのモーターはブラシレスであれば、摩擦する部分はベアリングのみとなります。オイル交換も必要なく、エンジンのようなメンテナンスからほぼ開放されます。その代わりにバッテリーが消耗品に該当します。しかし、バッテリーは日々進化を続けており、現在は1充電で100kmのものが将来、500km、1000kmというのが実現する可能性があり、電池交換の際にアップデートをする夢と楽しみがあります。ちなみにメーカーのEVの場合、旧いEV車両に新しい電池の対応は、これからもしていかないと思われます。(初代の24kWh搭載のリーフに、最新の62kWhへのアップデート等メーカーは行っていません)
これは、「量産車」という事情があり、量産車は新型車を数売ることを最優先の目的としています。量産車が過去の車両へどんどん対応していったとしたら、それに対するサポートの長期化、長寿命化により新型車両の販売に影響が出かねません。
対して、特に我々が製作するコンバートEVは、電池パック自体をバッテリーマネジメントシステムと共にセル状態から内製しているため、オーダーメイドゆえに基本的に、電池の種類の制約はない、ということになります。近い将来、コンバートEVのオーダー時に、電池メーカーも選べるようになる時代になると思われます。
Q.コンバートEVはコスト重視では成せないことは理解できしました。それでももう少し手頃な方法はありませんか?
A. おっしゃる要望も多々あるのが事実です。前述のようにオーダーメイドのコンバートEVは個々の設計と部品製作、完成部品の個々のテストなど、非常に手間と時間がかかるものとなっています。現在、車種を限定したキットを計画しております。車種を限定してキット用の部品製作をすることにより、1台あたりの設計費を低減し、ボルトオン部品(加工がなくネジを締めれば組みあがる)を増やせば作業工数も低減できます。キットとインストールで400万円台~500万円以下のレンジを目標としています。完全なボルトオンではないため、かつナンバー取得可能とするための安全性の確保のため、インストールトレーニングを受けたプロへの供給のみとし、ユーザー様からのオーダーを承る形を取る予定です。
【プロ用コンバートEVキット予定車種】
・VWタイプ1(クラッシックビートル)
・クラッシックミニ
※他車種については需要がある車両をみて展開予定。
Q.WebサイトやYoutubeで紹介されている、電動バイクやEV、蓄電池システムなどの価格を教えてください。
A. 製品の購入案内ページがないものは、一般販売していない「プロトタイプ」や「特注品」となります。「プロトタイプ」や「特注品」は、安定供給/補給部品供給/検証不足/品質の改善/一般製品との価格乖離/アフターサポート等の課題があり、当社の考えのなかで「一般的な製品」として一般ユーザー様向けにはふさわしくないものと判断したものになり、販売を行っておりません。但し、広告宣伝演出用/研究目的/開発資料用/ティアダウンのベースなど、「研究用部品」として保証なし条件付きにて業者様や法人様へは販売することができます。
Q.自動車整備業者です。上記のキットの取り扱いはできますか?
A. 全国の自動車関連業者様へ認定店制度を計画しています。インストールトレーニングのプログラム受講やデモ車の製作/導入などの諸条件はございます。2022年中には発表していきたいと考えております。先行のご相談もお受けいたしますのでお気軽にお問い合わせください。
Q.新規事業、起業スタートアップですが、EV事業の相談できますか?
A. はい、相談承ります。但し、実際のところ試験運用車の試作の場合は車の質、航続距離の考え方やリカバリー体制、開発費等にかなり甘い見通しをされている場合が多く見受けられるのが実情です。我々に「何とかしてもらえる」という期待は大変ありがたいですし、なるべく効果の達成までご協力させていただきたい所存ですが、そもそも今の技術で物理的、時間的にできないことを可能にする、魔法使いではないことをご承知ください。電動の移動体案件については、キックボードクラスの動作電圧24Vからトラッククラスの800V帯まで、ドライブトレインと蓄電池、バッテリーマネジメントシステムのご提案やインテグレーションが可能です。
Q.蓄電池の調達/選定、パック化をはじめ、リチウムイオン電池に関する相談はできますか?
A. 法人様等の試作開発、実証実験、テスト車両、特殊車両の案件として承ることが可能です。
Q.試作、開発系などの相談について
A. 各種実績ございます。実験/開発用車両の製作/委託、海外からの部品の選定と調達、開発のためのコンサルティング契約など、柔軟に対応しております。NDA締結できます。お気軽にご相談ください。
Q.オズモーターズの見学はできますか?
A. 見学について、申し訳ありませんが一般の見学については原則ご遠慮いただいております。ラボには秘密保守契約がある企業案件が混在するため、ご理解、ご協力をお願い申し上げます。企業様の商談に関する視察については別途ご相談ください。
Q.オズモーターズへ訪問希望です。どのような手順で可能ですか?
A. 当社へのご訪問につきましては、完全アポイント制となっております。当社は一般的なオープンスタイルの店舗ではなく、個別にご相談をさせていただくコンサルティングスタイルをとっております。メール等でのご相談の後、アポイントに応じてご訪問いただく流れとなりますので、ご理解、ご協力をお願い申し上げます。アポイントなしでの「飛び込み来社」については一般企業様と同様に、ほとんどの場合において対応しかねますので予めご了承ください。(全てのスタッフが一日のスケジュールに沿って進行しておりますので、ご理解いただけますようお願い申し上げます。)
Q.営業日時について教えてください。
A. 月-金 9:00-17:00(土日祝休)となります。(土日祝は原則休業ですが、アポイントにより調整可能です)上記が原則となりますが、土日を含めたフレックスタイム制、テレワーク制等のスタイルを導入しており、ご商談等については、クライアント様のアポイントにあわせた柔軟な対応をさせていただくようにしておりますので、お気軽にご相談ください。
Q.お問い合わせ方法について教えてください。
A. お手数ではございますが、メールでの問い合わせをお願い申し上げます。当社は電話対応の専門スタッフがおりません。電話対応については、全スタッフが兼務で行っているため、実作業中に電話応答ができかねるシーンが多々ございます。また作業現場に電話が繋がった場合、手持ちの対応資料も限られており正確な情報をお伝えできずに、満足な対応が出来かねる場面が多々ございます。そのため、お客様とのコミュニケーションを円滑に進めるため、お問い合わせはメールにてお願いしております。ご理解、ご協力ご協力お願い申し上げます。